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【出雲國だより第2回】響き合う心と分かちあう恵み。「奥出雲NAORAI」の大切にする「直会(なおらい)」の精神

神々の聖地・出雲国に受け継がれる文化や食、そして人々の営みをひもとく「奥出雲NAORAI」の連載シリーズ。
第2回は、ブランド名にも冠した「直会(なおらい)」についてご紹介します。神前に供えた食を人々が分かち合う「神人共食」の精神と、出雲の地で育まれてきた、人と人とのつながりを大切にする文化。その背景をたどりながら、「奥出雲NAORAI」が贈り物に込める想いをひもときます。

私たち「奥出雲NAORAI」が、ブランドの名に冠した「なおらい」という響き。日常のなかでは、少し耳慣れない言葉に感じられるかもしれません。

「なおらい」とは、漢字で「直会」と書き表します。 神道において「直会」は、祭りを終えた後に、神前に供えた御饌や御酒を参列者が共にいただく神聖な儀礼を意味する言葉です。また、出雲の地には、八百万(やおよろず)の神々が出雲に集まった後に、この地を去る「神在月(かみありづき)」の最後の晩、神々自身が「直会」と呼ばれる神宴を催した後、それぞれの国へ旅立つという伝承が残されています。

そうした背景があって、出雲地方では神事の節目だけにとどまらず、人々が食事を囲み、親しく語り合う場のことを、親しみを込めて「なおらい」と呼び習わしてきたのです。それは、人と人がふれあい、調和し、心のつながりを分かち合う、あたたかな想いを宿した言葉でもあります。
コミュニケーションの有り様が変化し、リアルな人間関係やつながりが薄れがちな現代だからこそ、贈り物を通して、他者と深く結びつくことの尊さに敬意を払い、その架け橋でありたい。そんな願いから、「奥出雲NAORAI」は誕生しました。

神と人が一体となる、祭りの真髄「神人共食」

では、この「直会」の本質はどこにあるのでしょうか。 本来の直会とは、お祭りのひとときがめでたく修められたのち、神前に捧げた御饌(みけ)や御酒(みき)を、神職をはじめ参列者全員で分かち合っていただく神聖な儀礼を意味します。

古来、日本では神さまにお供えしたものを一同で拝受することにより、神々の大いなる恵みや霊力を身に宿すことができると考えられてきました。この「神人共食(しんじんきょうしょく)」の思想こそが、日本の祭りの根本的な意義にほかなりません。 この美しい精神は、宮中をはじめ日本全国の神社において今も連綿と受け継がれている「新嘗祭(にいなめさい)」の厳かな儀礼にも見ることができます。毎年秋、天皇陛下は神々にその年の新穀を捧げ、国家の安寧を祈られるとともに、ご自身もまたその新穀を召し上がります。
これこそが、今日まで大切に受け継がれている「神人共食」の尊き形であり、私たちの食文化の根底に流れる精神性を示しているのです。

現代のお祭りにおいて、直会は簡略化され、御酒をいただくことが一般的な儀礼となっています。 お酒は、神饌のなかでもとりわけ重んじられてきた「米」から醸されるものであり、調理することなくその場で直接、皆でいただくことができるため、「神人共食」の象徴として今に伝えられているのです。

風土の記憶を宿す、豊かな食の贈り物

直会において神さまに献上されるお食事は、「神饌(しんせん)」、あるいは「御饌(みけ)」と称されます。 神さまを心を込めておもてなしするためのお食事であり、お供えされる品々は、主食であるお米をはじめ、清らかなお酒、お餅、そして瑞々しい海の魚や川の魚、野山の鳥、海藻、季節の野菜や果物、菓子、塩、水にいたるまで、多岐にわたります。

これらは単なるお供え物ではなく、地域によっては、その土地で育まれた産物や、歴史的に特別な由来を持つ品々が供えられ、土地ごとの食文化が映し出されるのです。生のままお供えされる「生饌(せいせん)」、人間がていねいに調理をしたり、包丁を入れた「熟饌(じゅくせん)」など、古人が自然への感謝とともに育んできた、豊かな食文化の結晶がそこにはあります。

神さまと人、自然と人、そして人と人とのつながりを深める「神人共食」をルーツに持ち、現代を生きる大切な方へと想いを届ける贈り物。それが、「奥出雲NAORAI」の品々です。

「直会」という美しい言葉が息づく、出雲の国の豊かな恵み。

それを心を込めて手渡すことで、日々のなかにあたたかな絆と、穏やかな和みの時間が生まれることを心より願っております。

出雲の地で受け継がれてきた悠久の時間と、祈りの精神が宿る贈り物ブランド「奥出雲NAORAI」

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